A brighter day

写真、本、音楽、その他もろもろです。

優しさの形(映画の感想の雑記だよ)

  誰かのために行動できるし誰かのために優しくなれるけど目的は同じなのに形は違ってきてしまうから一つの鍵穴に二つの形の違う鍵は入らないからそこで衝突が起きてしまうのは致し方ないよねというお話。

 

  というわけで「ギフテッド」観てきました。

 

  あらすじなんですがメアリーというかわいい女の子、彼女のおじさんフランク、猫のフレッド、彼らの日常を描いたものです。

  メアリーが地元のスクールにいき、そこで数学へのとんでもない才能を見せたことがきっかけで様々な騒動が起こります。

  

 

 

 

※以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通の子に育って欲しかったという母親の願いと、歴史に名を残す数学者になって欲しかったという祖母の願いが元で親子の争いが起こります。

 

普通の子に育って欲しかったというのもなかなか悲しいもの。

 

自分が才能を持っていたからこそ、娘にはそのような人生を歩ませたくなかった。

 

多分あの時ボーイフレンドと付き合うことが出来たのなら彼女は娘にそう願わなかったと思うのです。

 

男を見る目がなかった、なんて言われるようなことはしなかったと思います。

 

あれがあったせいで自分は平凡な付き合いもできない、それを選ぶことが間違いだったと決めてしまう。

 

イブリンはより数学に励むこととなったと肯定的に捉えておりましたが実際は諦観に似たものと思います。

 

選べなかった、掴み取れなかった未来に憧れていたからこそ、メアリーに歩ませようとした。

 

自殺をすると決めたのは多分ミレニアム懸賞問題を解いた時ですよね、絶対そうだ。

そんな感じの描写があった。

 

イブリンの願いはこれで叶った。

 

なら私の願いを叶える番だと。

 

フランクなら大丈夫だと。

 

イブリンは途中まではあーうん、押し付けがましいし、すっげえ教育ママだけどそういう事情あるのかーなるほどー。

 

と思っていたのですが案外間抜けなところと小狡いところが嫌でした。

 

地元の掲示板に出したらバレるだろと。

 

なんで父親を呼んできたんだ、アレ逆効果じゃないか。

 

Google検索ですぐに出てくるような記事を見つけなかった父親だぞ。

 

どうして呼ぼうと思った。

 

と数学以外のことに関しては割とぽんこつに描かれておりました。

 

そんなおばさんのことはさておき、メアリーがすくすくと時に尖るけど周りに溶け込むように育ったことになんかこう胸のこみ上げる何かを感じました。

 

月一でしか会えなかったしおばさんの嘘のせいで会えなくなったけどやっと会えて泣いてるフランクの顔をぐにぐにして笑顔にするところはもうどツボすぎて泣いてしまいました。

 

おばさんほんとお前さあ!!!この野郎!!!悪手すぎるんだよ!!!

 

  メアリー、そしてフランクを取り巻く環境が優しさに満ちていてその明るさに泣けてしまう映画でした。